創傷ケアセンター

特徴・特色疾患・治療紹介症例紹介予約方法常勤医師紹介外来担当医表

特徴・特色

創傷とは傷のことですが、このセンターで診るキズは、足にできる潰瘍(かいよう)や壊死(えし)のことで、糖尿病や閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)などで 主に下肢血行不全(かしけっこうふぜん)のために生じてくる難治性の慢性のキズです。 従来、多くの施設では専門的に集中的に診るところがなく、外科、内科、皮膚科、整形外科等の診療科で関連分野の治療を行うのみで、明確なアセスメントが無かったため、何故治らないのか、 何故再発するのかがわからず、患者様が悩んだり、治療を諦めたりしていました。しかし、当センターでは、専門的にトレーニングを受けたスタッフが、 どのような治療、ケアをしたらいいのか診断し、必要な血行再建、デブリードマン処置<壊死組織や不良肉芽(にくげ)の除去>、除圧(じょあつ)治療、軟膏(なんこう)治療、持続吸引療法、 血糖コントロールなどの総合的な治療計画を立て、できる限り下肢切断に至らないよう治療をしていきます。 更に、当センターの特徴として、米国ロスアンゼルスの李家(りのいえ)医師(足病外科)をはじめとした 創傷ケア治療グループ(ミレニア・ウンド・マネジメント社)により開発された創傷ケアセンターの臨床ノウハウを導入し、 米国で専門的トレーニングを受けたスタッフが創傷の明確なアセスメントを行い、治らなかった原因を特定し、根拠に基づいて、各専門領域の医師、看護師と協力して総合的に治療を行っていきます。

疾患・治療紹介

疾患の紹介

創傷全般を対象とし、とくに他院で治療困難と判断されたような以下の症例などを積極的に扱っております。

閉塞性動脈硬化症に伴う下肢潰瘍

動脈硬化により血管が詰まってしまうと血流が悪くなり、組織に酸素や栄養が届きにくくなるため、足先などに潰瘍ができやすくなります。壊死に陥ると足先が冷たくなって黒くなり、強い痛みを伴います。
閉塞性動脈硬化症(血管が固くなって詰まる病気)と診断された場合は、足先に潰瘍・壊死ができやすい状態です。

糖尿病性潰瘍・壊疽

糖尿病性潰瘍、壊疽(組織が死んでしまい黒くなっている)糖尿病により手足の先の血流が悪くなって靴擦れなどから傷になり、神経のしびれや知覚の低下により、傷に気が付かないことが多くなります。 このことが傷をさらに悪化させてしまいます。糖尿病は細菌に対する抵抗力を低下させてしまいますので、傷から細菌が身体に入ってしまい、骨まで細菌に感染してしまいます。
一度感染してしまうと、早いスピードで感染が全身に広がり、最悪の場合は死に至ることもありますので、早い時期での治療が重要です。

静脈不全に伴う下腿潰瘍

心臓から送られた血液は動脈を通って各細胞に酸素と栄養を送ります。
その後、静脈を通って肺に運ばれるのですが、静脈弁 の機能低下などの異常があると古くなった血液が逆流し、滞って足に溜まってしまい、浮腫が出現し、結果的に皮膚の細胞が壊死してしまいます。 膝からくるぶしまでの間が酷くむくんで皮膚の色が悪くなり、しまいに潰瘍になったりします。

その他(血管炎、膠原病など)の慢性創傷

治療の紹介

最新治療の紹介

局所陰圧閉鎖療法(NPWT)

傷口を保護して陰圧状態をつくることにより、肉芽組織の形成を促進し、同時に、創縁を引き寄せて、過剰に滲出液の除去、感染性物質の除去を行い、創傷治療を促進する治療法です。 2010年4月にV.A.C.システムが保険適応になりました。

局所陰圧閉鎖療法(NPWT) (PDF)

多血小板血漿療法(PRP)

何週間も治らない創傷に、より安全かつ有効な治療法の一つとして PRP(多血小板血漿)療法があります。 これは患者様ご自身の血液から取り出された血小板を濃縮し、 その中に含まれる成長因子(新しい細胞を作り出す)で傷を治すというものです。
PRPは治り難い慢性創傷の他、歯科治療、しわの改善等の美容外科、骨の再生など様々な治療において優れた有効性が認められてきています。 またPRPはご自身の血液を使用しますので安全性が高く、何回も繰り返して行うことができる療法です。

オートジェルシステムによる創傷の治療 (PDF)

マゴットセラピー(MDT)

マゴットセラピー(マゴット療法)とは、壊死した皮膚に生きたハエの幼虫(蛆虫)をガーゼとともに固定して行う創傷治療法です。 幼虫が腐敗した部分を食べ傷をきれいにするとともに、幼虫の唾液に含まれるたんぱく質が微生物を殺す役目を果たし、傷を無菌化状態にし、患部の回復を早めます。
マゴットセラピーは糖尿病などで足が壊死する「難治性潰瘍」で切断しか治療法のない患者さんに対する 治療法として注目を集めています。
蛆を利用した治療法は古学書にも見られ、近代史においても利用されていましたが、抗生物質の登場により1940年代にいったんは姿を消しました。 しかし、複数の抗生物質が効かない多剤耐性菌の広がりによって欧米で復活した経緯があります。 患者はいずれも他の医療機関で「即足切断か足切断の可能性あり」と診断されたが、治療の結果、足切断せずにすんだといいます。

症例紹介

糖尿病性の足潰傷の症例

糖尿病の場合、血行不全と神経障害を伴うことが多く、また易感染性(いかんせんせい)も問題になります。 従って、糖尿病の患者様には、足を診ると同時に、栄養状態(血糖のコントロール)の評価、血流の評価、神経障害の評価、その他糖尿病の合併症である腎機能障害や網膜症、 そして、虚血性心疾患、脳血管障害などの有無など多方面からのアプローチを行い、治療プログラムを作成していきます。

閉塞性動脈硬化症の症例

閉塞性動脈硬化症は全身動脈硬化症の一部分症です。つまり、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、脳梗塞など重篤な血管系の合併症を抱えていることが多くあります。 糖尿病との合併もしばしばです。従って、これも集学的治療が必要です。

静脈不全による潰瘍の症例

その他、創傷ケアセンターで扱う創傷には静脈性の潰瘍があります。静脈の還流不全により下肢に血液がうっ滞し、潰瘍ができるものです。 静脈瘤(じょうみゃくりゅう)の処置や徹底した浮腫(ふしゅ)の軽減策をアドバイスしていきます。

ご予約(完全予約制)

予約センターにてご予約を承ります。

予約受付時間

(平 日)9:00~16:00
(土曜日)9:00~12:00

診察(2階・創傷ケアセンター)

毎週金曜日 午前9:00~12:00(新患予約制)
      午後14:00~17:00(予約制)

医師による診察の後、必要に応じて検査を受けていただきます。診察終了時に次回の診察をご予約ください。

再受診(2階・創傷ケアセンター)

基本的に週1回、もしくは2週間に1回の頻度で通院していただき完治をめざします。場合により入院の上、検査、治療を行うこともあります。

常勤医師紹介

センター長
東田 隆治

経歴・資格

  • 金沢大学(H1卒)
  • 東京女子医科大学第二病院
  • 北関東循環器病院
  • 米国コロラド大学
  • 滋賀医科大学
  • 三学会構成心臓血管外科専門医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本外科学会外科専門医

専門分野

  • 成人心臓血管外科全般
  

外来担当医表

 
午前
            東田隆治(新患予約制)
            午後
                      東田隆治(予約制)

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