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当院は母子別室です | 横浜市の産婦人科マタニティセンター

助産師・看護師のひとりごと

当院は母子別室です

作成日:2024年04月11日(木)

当院の特徴の1つとして、産後は母子別室となっています。

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当院の母子別室とは…

【経膣分娩の場合】

出産後2時間までは赤ちゃんとお母さんは分娩室で経過を見させていただきます。もちろんその間に写真撮影や抱っこ、授乳もできます。

2時間経過後、問題がなければお母さんはご自分のお部屋へ、赤ちゃんは新生児室でお預かりさせていただきます。

 

【帝王切開の場合】

出生後状態が落ち着き次第、手術室で赤ちゃんとご対面できます。その後、赤ちゃんは病棟に一足先に戻り、付き添いのお父さんと対面できます。

分娩室で計測や全身状態を確認し、状態が落ち着き次第、新生児室でお預かりさせていただきます。手術翌日にはお母さんの体調次第で新生児室の赤ちゃんに会いに行くことができます。

 

なお、退院まで赤ちゃんは24時間新生児室で過ごすので、授乳やおむつ交換などのお世話はお母さんに新生児室まで来ていただいています。

夜間はお母さんのご希望や体調に合わせ、ゆっくり休息を取る方、夜間も授乳に来る方等様々です。授乳に関して言えば、母乳を与えるかミルクを与えるかは赤ちゃんとお母さんの状態やご希望に合わせてその都度ご相談させていただきます。

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母子別室の大きなメリットとしては

・ゆっくりと休息時間を確保できる

・赤ちゃんが泣き止まなくてどうしよう等、周りの人に気を遣う必要がない

 といった点が挙げられます。

 

実際に当院で出産されたお母さん方にお話をうかがうと…

「上の子を産んだ病院が母子同室で、周りに気を遣ってツラかった。体が休めなかったから、母子別室の病院を探して来た」

「別室にしてよかった。体が休めた。再び生むならまた別室がいい」

といった声を多くいただいています。

 

私個人の経験ですが、新卒で就職した病院が『赤ちゃんに優しい病院』と認定されていて、母乳育児を推奨する母子同室のところでした。私自身も新卒の頃は「母乳育児は素晴らしい!」「母子同室は当然!!」と意気込んでケアしていました。

確かに完全母乳育児には素晴らしい面もたくさんありますが、人によっては精神的にも肉体的にもツラそうな方もいらっしゃいました。

 

母子同室には「母乳育児を確立するために頻回授乳をしましょう」「退院しても育児技術を獲得するために入院中に慣れておきましょう」等といった意味があり、同室を推奨している施設も多いと思います。

母子同室や完全母乳育児が"良い""悪い"ではなく、何よりお母さんが楽しく、赤ちゃんが健康に育つことが一番だと考えます。何より母乳を出すためには"休息"が意外と重要なんです。

 

当然ですが、当院では母子別室でも育児技術や母乳の与え方はきちんと説明し、支援していきます。

 

 

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退院したお母さんには24時間赤ちゃんと一緒の日々が待っています。せめて入院中だけでも体と心を休める時間を確保していただきたいと願っています。

 

助産師I