皮膚科
特徴・特色
皮膚は体だけではなく心も包む、一番大きくて大切な臓器です。ですから、様々な原因により心と体の色々なサインとして皮膚症状は現れます。
当科では皮膚疾患を、必要に応じ入院治療も含め総合的に診療させていただいております。
疾患・治療紹介
帯状疱疹
帯状疱疹は、体の片側に起きる強い痛みと、痛みがある部分にできる帯状の赤み、ブツブツ、水ぶくれが特徴の病気で、子どもの頃にかかることの多い「水ぼうそう」のウイルスが原因で起こります。
帯状疱疹の治療の基本は「抗ヘルペスウイルス薬」の内服です。痛みや炎症がひどい場合は、入院治療も積極的に行なっています。
その後に生じる神経痛についても、必要に応じて鎮痛剤等にて治療を行っていきます。
皮膚癌
皮膚癌、特にホクロの癌は、早期発見が第一です。
皮膚の小腫瘍、ホクロ等の切除手術を外来で受けることが可能です。(*大きさ、部位によっては、形成外科にご紹介いたします。)
尋常性乾癬
- 現状
日本では欧米ほどの頻度は高くありませんでしたが、昭和40年頃から日本でも患者数は増え始め、現在約10万人とも言われております。乾癬は、皮膚が赤くなり盛り上がり銀白色のふけが多量に付着します。 好発部位の頭や被髪頭部の皮疹は目に見え、ふけが多く出ます。その後、慢性に出没を繰り返し次第に全身に拡大します。爪が傷害されると白く濁り破壊されます。 皮膚症状のほか、関節の症状、ときに発熱や全身倦怠感を訴える場合もあります。 - 生物学的製剤の適応
次に示す20歳以上の成人で、全身療法を考慮する重症例が対象になります。
1.尋常性乾癬で、既存の全身療法で十分な効果が得られない、治療抵抗性の難治性皮疹または関節症状を有する、対表面積10%以上の広範囲の病巣を有する方。
2. 乾癬性紅皮症・汎発性膿疱性乾癬(広範囲の病巣を有する)の方。 - 高い臨床効果の一方、副作用として細菌性肺炎や肺結核など重篤な感染症の発現が危惧されています。
そこで日本皮膚科学会では、“乾癬における生物学的製剤の使用指針および安全対策マニュアル”が作成され、それに準じて行います。当科も生物学的製剤承認施設として正式に認定されております。 - 生物学的製剤の費用・副作用など
本薬は高価であり、年齢や加入する保険により異なりますので、一度ご相談下さい。
水虫
水虫は、白癬菌というカビ(真菌)の一種による感染症です。白癬菌はあらゆる所に存在しており、皮膚や爪に繁殖する事でおこります。
白癬の治療方法は、外用薬と内用薬があり、治療期間は少なくとも6ヵ月以上で、根気強く治療する必要があります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎についてはまず症状や経過、アトピー素因の有無を中心に、必要に応じて血液検査なども参考にして総合的に診断します。
検査紹介
「ダーモスコーピー検査について」
皮膚の疾患は、外表の見た目だけで診断されるものではありません。患者さんの皮膚を診察する際、皮膚科医は、常に外見の下で起こっている皮膚細胞の変化や配列状態を想像しながら診断を進めていきます。 ダーモスコーピーは、皮膚に密着させ、直接光を当てることによって、より深部の細胞の状態を把握しやすくする機械で、皮膚にゼリーをたらして、カメラのような機械を載せるだけです。 痛みは、まったく伴いません。以前では分かりにくかった、小さな皮膚癌の早期発見などにも役立ちます。 「気になっているホクロがある。」「爪に黒い線が入ってきた。」などお気軽にご相談下さい。但し100%病名を確定できませんので、必要に応じて病理組織検査を行います。
常勤医師紹介
- 部長
- 鈴木 琢
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経歴・資格
- 東邦大学(1998年卒)
- 東邦大学大橋病院
- 新潟厚生連佐渡総合病院
- 河北総合病院
- 東邦大学医療センター大橋病院
- 日本皮膚科学会認定専門医
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専門分野
- ヘルペス感染症(帯状疱疹後神経痛を含めて)
- 真菌感染症(爪白癬など)
- 尋常性乾癬
- 医員
- 長澤 知也
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経歴・資格
- 富山大学医学部(2014年卒)
- 東邦大学医療センター大橋病院
- 横浜総合病院
- 日本皮膚科学会認定専門医
- 日本医師会認定産業医
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専門分野
- 皮膚科一般
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
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長澤知也 |
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長澤知也 |
長澤知也(21日) 伊藤園子(14.28日) |
午後 |
長澤知也 |
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